せかいいち の おおどろぼう
作 みきつきみ
絵 管野由貴子
「ねえ おじさんは せかいいちの おおどろぼうなの?」
「そうだ おれさまにぬすめないものは なにもない」
「だったら わたしのむらの びんぼうも ぬすめる?」
「びんぼうを ぬすむなんて
あさめしまえの こんこんちきだ」
おおどろぼうは まいばん いっけんずつ しのびこみ
にほんのおかねで せんえんぶんのおさつを おいてまわりました
むらびとは かえるだけのものを かい
おかねは ほとんど あまりませんでしたので
ところが・・・
なんにちかすると
なんにもしなくても おかねがあるので
むらびとが はたらかなくなってしまったのです
はたけは あれて くさぼうぼう
みせは しなものがなくなり すっからかん
おとなの おとこのひとは
おかねがあるだけ おさけをのんで
べろんべろん
「ねえ おおどろぼうさん
ほんとうに びんぼうを ぬすめるの?」
「これは なまけごころのせいだ
なまけごころを ぬすむなんて
あさめしまえの こんこんちきだ」
・・・・・
