天動説の絵本
—てんがうごいていたころのはなし—
安野光雅
北のほうのある天文学者が、
「地めんはまるい。そして、天の星が動くのではなくて、わたしたちのたっている地めんのほうが動くと考えたほうがいい」といいはじめました。
大地がまるいですって?
たしかに船のりたちもそういっていました。
でも、もしほんとうにまるかったとしたら、
はんたいがわにいる人たちは、いつもさか立ちしているのでしょうか。
木はこずえが地めんについていて、根っこが天にむかってのびているとでもいうのでしょうか。
とてもはんたいに人がすんでいるとはおもわれません。
それに、地めんがまわっているのですって?

地球は日時計
安野光雅 作
赤道より北(北半球)では、1年中でいちばんひるの長い日が夏至で、いちばん短い日が冬至です。
北極のあたりでは、夏至のころは1日中ひるばかり、冬至のころは1日中夜ばかりということも、この絵からわかると思います
赤道より南(南半球)では、そのぎゃくです。
1年のうちに、ひると夜の長さがわかり、そして季節がかわるのも、みんな地球が自転の心ぼうがかたむいているからです。
もし、かたむいていなかったら、動物や植物のようすまですっかりかわってしまって、とてもへんな地球になることでしょう。
