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くまの子ウーフの絵本

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おかあさん おめでとう

神沢利子・作
井上洋介・絵

たんたん たんたん たんじょう日
きょうは おかあさんの
たんじょう日

ウーフは うたいました。

「きょうは おかあさんの たんじょう日だから、プレゼントを あげなくちゃ。
なにが いいかな。
ビーたま、花火、やきゅうの バットは どうだろ。」
たちどまって、かんがえました。

「それとも、かぶとむし、へびの ぬけがらなら、すてきなの、もってるけどなあ。」

すると、木の えだで、ことりが わらいました。
「おかしな ウーちゃんね。
それ、みんな、ウーちゃんの すきな ものばかりじゃないの。
おかあさんの すきな ものを あげなくちゃ だめよ。」

「ぼくの おかあさん、木のみが すきだよ。
それから、はちみつも、かにも。」
ウーフは、さけびました。

「これで きまったぞ。」

・・・・・

さかなには なぜ したがないの

神沢利子・作
井上洋介・絵

「や、さかなだ。」

「さかなは いいなあ。」

「さかなは すずしい 水の なかで 一日じゅう、水あびしてれば いいんだもの。
きもちよさそうに およいでる。」

「おう、くまこう、なにしに きたんだ。」

川の なかから ふなが、かおを つきだしました。

「ぼく、さかなに なりたいの。
ねえ、さかなは 手も 足も ないくせに、どうして およげるの。
どうしたら、さかなに なれるの。」

さかなに なんるには、つらい しゅぎょうが いるんだぞ。」

「その つらい しゅぎょうって、なに。」

「いいか、ひるでも よるでも、おきていても ねて いても、その ふたつの 目だまは、ぱっちり あけて いなくちゃならん。」

「いいと いうまで まばたきするなよ。
わしが テストして やるからな。
一、二、三、四、五、六・・・・・」

ウーフは 目を まるく したまま、うごけません。

「四十五、四十六、四十七・・・・・五十・・・・・・六十・・・・・」
ああ、くるしい、目が ひりひり します。

「ひゃく!」
と、ふなが どなったとき、ウーフは、もう、たまらなくなって、つづけさまに ぱちぱちと まばたきを しました。

なみだが、ぼろぼろ こぼれました。

「はっはっはっ。
らくだいだ。
おまえは さかなにゃ なれんぞ。」

ふなは、きもちよさそうに わらいました。

「それでも、さかなに なりたけりゃ、おまえの したを ひっこぬいてからだ。」

「したを?」

ふなの 口の なかを のぞきこんだ ウーフは、わっと とびあがりました。

ふなの 口の なかは、まるで からっぽ。

どこにも したが なかったのです。

ぶつぶついうのだあれ

神沢利子・作
井上洋介・絵

ウーフが あるいていくと、どろんこの みちに ぶつかりました。

「わあ、すごいぞ!」

ウーフは、どろんこみちに とびこんで さけびました。

ぺたん ぺたん ぺたん

「ぼくが あるくと もちつきみたいだ。」

ぺたん ぺたん ぺたん

ウーフは、つるりと すべって、どてん!
と ころびました。

かおも 手足も、からだじゅう どろんこに なった ウーフは、

どったり どったり

やっとのことで、うちへ かえりつきました。

「まあ、まあ、まあ。たすけて。」

せんたくものを ほしていた おかあさんが さけびました。

「どろんこかいじんが やってきたわ。」

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