はっぴいさん
荒井良二
はっぴいさんは
こまったことや ねがいごとを きいてくれるのです
やまの うえの おおきな いしの うえに
はっぴいさんは ときどき くるのだそうです
ぼくは のろのろ あるいていきます
ぼくは なんでも のろのろです
わたしは あわてて バスに のります
わたしは なんでも あわてます
・・・・・
たいようが ふたりの はなしを きいています
あのこが ぼくに いいました
「きっと のろのろは なんでも ていねいだからだと おもうわ」
あのこが わたしに いいました
「あわてるのは なんでも いっしょうけんめいだからだと おもうよ」
ふたりは ちいさく わらいました
それから おおきく わらいました
おおきな たいようも わらっています
はっぴいさんは きませんでした
ふたりは おおきな たいように むかって
たくさん ねがいを いいました
