まねしんぼう
みやにしたつや
ぼくが「すきなひとは おとうさんと おかあさんと いもうと」って いったら
いもうとは「すきなひとは おとうさんと おかあさんと いもうと」って いった
いもうとは まねしんぼう

ちょっとだけ
瀧村有子 さく
鈴木永子 え
なっちゃんの おうちに あかちゃん やってきました。
なっちゃんは おねえちゃんになりました。
おかいものに いくとき、
なっちゃんは ママと てを つなごうとしました。
でも、ママは あかちゃんを だっこしているので
てを つなげません。
なっちゃんは ママの スカートを
”ちょっとだけ”つかんで あるきました

まほうの夏
作 藤原一枝・はたこうしろう
絵 はたこうしろう
夏休み—
お父さんもお母さんも、お仕事だって。
そんなある日、おじさんからはがきが来た。
あそびに来んのか。
すぐにお母さんのいなかに行くことになった。
さらば東京だ。
イヤッホー!
ぼくは、およぎまくったし、おじさんのとっくんもうけた。
水中めがねでのぞいたら、ちいさな魚がたくさん泳いでいたよ。
海のしずむ夕日は、とっても大きい。
ぼくは、きのうより、ずっと黒くなっていた。

ぼくは弟とあるいた
小林豊
ぼくと弟に ほしアンズのつつみをわたすと、
お母さんは だまって ぼくたちふたりを だきしめました。
北のまちで はじまったせんそうが、だんだん近づいてきているのです。
きょう、ぼくは 弟のエルタンをつれて、南のまちにすむ おじいちゃんの家に いきます。
村のひろばは、ひなんする人で いっぱいでした。
「これが さいごのバスだよ!」
みんなは あわてて バスにむかいます。
こんなオンボロバスで だいじょうぶかな。
「おねがいだ! のせてくれ」
みんな こわい顔をして われさきに バスにのりこみます。

フランシスのいえで
ラッセル・ホーバン=さく
リリアン・ホーバン=え
まつおか きょうこ=やく
おかあさんは、あかちゃんの グローリアに、
ミルクを のませていました。
フランシスは、ためてあった こいしを とりだして、あきかんに いれ、うえから しっかり ふたをしました。
それから、ガラガラガンガン かんをふりながら、
すすめ、すすめ、ジャカジャカ ジャンジャン すすめ!
「よしなさい。フランシス。」と、おとうさんが いいました。
「ふうん。このごろ。うちには いろんなことが おもうように いかなくなったのね。」
そのばん、ごはんのあと、フランシスは リュックサックに、いえでのにもつを つめました。

ぼくのかわいくないいもうと
浜田桂子
ぼくは 2ねん1くみ、
はやし こうた。
ぼくには
いもうとが いる。
1ねん3くみ、
まほ って いう なまえ。
おにいちゃーん
すごい おしゃべり!
すごい でしゃばり!
ねえ こうちょうせんせい
わたしが いちねんせいに
なったから
おにいちゃん にねんせいに
なれたの

あーちゃんの おにいちゃん
ねじめ正一:作
長野ヒデ子:絵
あーちゃんのおにいちゃんって
しゅくだいは
やらないし
おきたままの
ぼさぼさの
かみのけで
がっこうに いくし
ながズボン はきなさいと
いわれても
いちねんじゅう
はんズボン はいているし

おはよう サム
メアリー=ルイーズ・ゲイ 作
江國香織 訳
「きがえるのを てつだってあげるわ」ステラが いいました。
「いらない」サムは こたえます。
「ひとりで できるもん」
「ほんと?」
「うん、ほんと」
「ステラ!くつしたが かたほう どっかに いっちゃったよ」

ぜったい たべないからね
ローレン・チャイルド・作
木坂涼・訳
ぼくの いもうとは、まだ ちいさくて、ての かかる やつなんだ。
なぜって いもうとは、すききらいが はげしいんだ。
まず、いもうとは にんじんが きらいなんだ。
いもうとに いわせると、
にんじんは うさぎのえさなんだって。

はるになったら
シャーロット・ゾロトウ 文
ガース・ウイリアムズ 絵
おびかゆうこ 訳
あるひ、
ちいさな おんなのこが
ちいさな おとうとに いいました。
はるに なったら、
おはなを たくさん つんできて、
はなたばを つくってあげる。
ゆめに おばけが でてきたら、
たすけに いくわ。
ひとふきで、やっつけてやる!
