ぎゅうぎゅうかぞく
ねじめ正一/作
つちだのぶこ/絵
としおくんちの まえで
としおくん あそぼうって
いったら
・・・・・・
としおくんちって
いっぱい ぎゅうぎゅうかぞくで
いいなあと おもったら
「ごめん、トイレに
はいっていたんだよ」
みせの おくから でてきて
ぼくよりも
さきに
しょうてんがいを
はしりだすのが
としおくんです。

いのちのまつり「ヌチヌグスージ」
作:草場一壽
絵:平安座資尚
「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね~?」
「それは・・・お父さんとお母さん?」
「そうだねえ。いのちをくれた人をご先祖さまと言うんだよ」
「だけどさぁ~、お父さんとお母さんにいのちをくれた人がいなければ、ぼうやは生まれないさぁ~ね」
「ねえ、おばあちゃん、ぼくのご先祖さまって何人いるの?」
「そうだね~・・・」
コウちゃんは、指をおって数えてみることにしました。
「ぼくにいのちをくれた人、2人」
「お父さんとお母さんにいのちをくれた人、4人」
「おじいちゃんとおばあちゃんにいのちをくれた人、8人」
・・・・・

「もう数えられないよ」
いろいろかぞく
トッド・パール さく
ほむらひろし やく
かぞくは
いつでも
しっかり
たすけあって!
いろんな かぞくが
あるけれど
きみのは
とくべつ
すてきな かぞく

日曜日の歌
長谷川集平
ぼくが健次郎を
なぐっているところ。
母ちゃんが
先生に注意されているところ。
ごはんを
たべているところ。
「映画に行こう」
と言っているところ。
「行きましょう」
と言っているところ。

星空キャンプ
村上康成
湖のほとりにキャンプして、1週間がたちます。
「じゃ、消すよ」
カチッ。
地面のごつごつがすこしいたいけど、なんだか地球のベッドはきもちがいい、とミナは思いました。
そして、すっぱくておいしいキイチゴの味を、思いだしていました。
おやすみ。

にぐるま ひいて
ドナルド・ホール ぶん
バーバラ・クーニー え
もき かずこ やく
10月 とうさんは にぐるまに うしを つないだ。
それから うちじゅう みんなで
この いちねんかんに みんなが つくり そだてたものを
なにもかも にぐるまに つみ・・・
ようやくのこと ポーツマスの
いちばへ ついた。
とうさんは ひつじの けを うった。
かあさんが つくった ショールも うった。
・・・・・
それから とうさんは かえでざとうの あきばこを うり
りんごの あきだるを うり
じゃがいもの あきぶくろを うり
それから からの にぐるまを うった。
さいごに うしを うり げんきでなと はなさきに キスをした。
うしの くびきと たづなも うった。

ザビット一家、家をたてる
長倉洋海
セルビア・モンテネグロという国のコソボ自治州、ブコビッツ村。
ユーゴスラビア連邦(現セルビア・モンテネグロ)の当時の大統領ミロシェビッチの民族弾圧をのがれて国外にいたアルバニア系住民200万人が、いっせいに祖国へ帰還をはじめたころだ。
がれきとなった地方の町での取材をおえて、州都ブリシュティナに帰るとちゅう、まだ地雷の危険がある畑で農作業をしている人をみつけた。
なかでもゆかいだったのが、いちばん子だくさんの家族、ザビット一家だ。
六人兄弟がケンカをしたり、わらいころげながら庭をかけまわっていた光景が、目にやきついている。

うちのかぞく
谷口國博 文
村上康成 絵
うちの とうちゃん のみすぎて
かおが あかく なっちゃって
たこに なっちゃった
・・・・・
うちの かぞくが わらったら

ちえちゃんの卒業式
写真・文 星川ひろ子
「ちえちゃん、すごく小さい赤ちゃんだったんだよ。
3か月も早く、お母さんのおなかからでてきちゃったからね・・・」
あれは、6年のはじめのことだった。
いつもいっしょだった友だちは、ほかの人とばかり遊んでる。
あたし、ひとりになっていくみたい。
学校なんかいきたくない、ずーっと家にいたいと思った。
・・・・・
「5,6時間目に、ちえちゃんのこと、みんなで話そう」
先生がいった。
聞こえてくるのは、時計の音だけ・・・。
みんな、ずーっと、だまってる。
あたし、また涙がでちゃった。

たのしい ホッキー ファミリー、いなかへいく!
レイン・スミス・作
青山 南・訳
ひっこしですよ、
まちをでていなかへいきます。
「たのしみ!」とホッキー家はおおさわぎです。
まちと いなか では おなじ ことばなのに
いみが ずいぶん ちがうとき が あります・・・
まちでは
このひとが、ゴミをあつめる
これが、あそびどうぐ
これが、ぎゅうにゅう
いなかでは
このつが、ゴミをあつめる
これが、あそびどうぐ
これが、ぎゅうにゅう

ぼくのうちはゲル
バーサンスレン・ボロルマー
訳・長野ヒデ子
ぼくの うちは まあるい うちだよ
ぼくの さいしょの うちは
まあるい かあさんのおなかのなか
ジルの 二ばんめのうちも やっぱり まあるいうち
それは ゆりかご
やさしい かあさんの こもりうた
三ばんめのうちも まあるいうち ゲル
ジルは ゲルが とても きにいった

ロバのシルベスターと まほうのこいし
ウィリアム・スタイグ
やた ていじ やく
ロバのシルベスター・ダンカンは、むぎ谷村のドングリ通りに、とうさん、かあさんとすんでいました。
なつやすみの あるあめのひに、シルベスターは、きみょうな小石を みつけました。
もえるようにあかく ひかっていて、びー玉のように まんまるでした。
シルベスターは、にわかに さむけが して、
「あめが やんでくれたら、なあ」と いいました。
すると、おどろいたことに、あめがやみました。
ライオンが とびかかってきました。
「ぼくは いわになりたい」と いって、シルベスターは いわになりました。

ぼくんち どうぶつえん
正道かほる・文
大島妙子・絵
ぼくは、しょうた。
おとこのこ。
でもね ほんとは・・・
さるなんだ。
バナナが だいすき。
きのぼりが とくい。
これは、とうさん。りゅうたさん。
でもね、ほんとは
ライオンなんだ。
