藍染(あいぞ)めのアポレンカ
作 ロマナ・コシュトコヴァー
絵 ヴェロニカ・ヴルコヴァー ヤン・シュラーメク
訳 小川里枝
翌朝早く、おばあさんが目を覚ますと、お人形の姿が見えません。
「夢だったのかしら?」と おばあさんは つぶやきました。
おばあさんが おじいさんを起こすと、となりの部屋から ふたりを呼ぶ小さな声を聞こえます。
「わたしはここよ。おなかがすいて、のどがかわいた」
ふたりは、台所のテーブルの むこうに お人形そっくりな女の子を見つけました。
おばあさんと おじいさんは、目をうたがいました。
「とうとう うちも子宝をさずかったのよ。おじいさん、わたしたちの娘ですよ!」
ふたりは女の子の美しい赤い髪を やさしく なでました。
