大っきい子の絵本

認めてもらうは自信に! LDの『パトリシア・ポラッコ』の絵本

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パトリシア・ポラッコは失読症のため、
14歳まで文章が読めなかった。

学校での困難な日々。

ポラッコの障害に気づいて
援助した教師のおかげで
本が読めるようになり
絵本作家となった。

民話を題材にした絵本も
多く発表しているというが、
日本語に訳されたものが、
ほとんどないのは残念です。

パトリシア・ポラッコ
Patricia polacco

1944年、ミシガン州ランシング生まれ
ウクライナから移住したユダヤ経ロシア人の母親と、
アイルランド系の父親の間に生まれた。
両方の祖父母とも幼児期に過ごす時間が多く、
聞かされた話の数々が、作品の重要な源泉になっている。
カルフォルニア美術大学などで学ぶ。

LD(Learning Disabilities:学習障害)

知的発達に目立った遅れはないのに、
学習面で特異なつまずきや
習慣の困難さを示す子供に対して
使われる新しい教育用語。
1960年代にアメリカを中心に
新しい発達障害用語として登場し普及。

日本でも1990年以降、急速に理解が広まり、
文部科学省も特別支援教育の名のもとに、
LD児への積極的な取り組みを開始しています。

ありがとうチュウ先生

勉強は解っているのに、
文章を読むのに時間がかかるパトリシアは、
テストになると半分しか解けない。

絵を描くことが好きなのに、
美術の授業はほとんどない。

大好きなドノバン先生に
紹介してもらった美術教室の先生は
「チュウ先生」

チュウ先生は、テーブルに塩いれをふたつならべておいた。
「スケッチブックを開いて、えんぴつを持ちなさい。
さあ、この塩いれをかきましょう。
でも、さいしょは見るのです。
ふつうに見るのでは、だめ。
よーく見てね」
・・・・・

真剣に向き合ってくれる、
2人の先生に出会ったたことが、
作者の心を温め、
人の悲しみを想像できる人を
育んでいったと感じられる作品です。

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