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松谷みよ子のおはなし 絵本

投稿日:

かさじぞう

松谷みよ子・黒井健

むかし やまのむらに かさつくりの
じいと ばあが いた。

ふたりの あいだに 六にん、
こどもが うまれたけれど、ちゃっこいうちに、
みな、あのよへ いってしまってねえ、

あるとしのくれ、

「かさや、かさ、
あめゆきしのぐ かさや、かさ」

かさ、いちまいも うれなかった。

そのうち ゆきが ふってきた。

六じぞうさまの まえだった。

「おお、さむかろ さむかろ、つめたかろ」

じいは、ゆきをはらった。
・・・・・

いちまいたりね。
「あらら、どうすべ。
しかたね、
おらの ふるいてぬぐいで
がまんしてくろ」

あしたあしたは おしょうがつ

そのよる、まくらならべて
じいと ばあは ねた。

とおい ゆきのなかから、
かすかな うたごえが きこえてきた。

じんぞに かさくれた
じいがいえは どこだべな

・・・・・

親より先に亡くなった子どもは親不孝と、地獄で鬼にいじめられる

その子どもたちを救うのが地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

地蔵菩薩は、どこまでも歩いて救いに行く

生きるのは、優しさだけでは、たやすくない

でも、あらゆるものに、あったかな心で接すると、必ずいいことあるよね👍

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