みんなの絵本 大っきい子の絵本

最上一平のおはなし 絵本

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幸運を呼ぶ朝ごはん 最上一平

作 最上一平
絵 山本祐司

今日は学芸会の日
お母さんが会社の仕事で、どうしてもこられなくなった
「お母さんのうそつき!」

だいすけは腹が立って、朝ごはんも食べないで家をとびだした

学校についても、むねのムカムカはおさまらなかった

おなかもすいてきて、なんとなくイライラする

なんだか体に力が入らなかった

ダイスケは、ボーッとして、

ドシーン!
ダイスケは、学芸会で、たおれてしまい

大ばくしょう

その日、じいちゃんは話してくれた

朝ごはんを食べないで、山にキノコとりにいったとき
よく知っていりはずの山で、迷ってしまい
夕方にとんでもない遠くの村にたどりついたそうだ

「朝めしをちゃんと食って、準備すればナ、ダイスケ。
幸運がめぐってくるもんよ。
一度などじいちゃんはナ、山おくでナ、
ひとかかえもあるマイタケを
八つも九つもとったことがある。」

おおゆき

最上一平 作
加藤休ミ 絵

—-さいや さいや・・・
—-さいや さいや・・・

ゆきが ふっています。

あしたは おおみそかだっていうのに、
こりゃあ、しょうがつに
かえってくる ひとも たいへんだ

つぎのひの あさ、
おじいさんがそとに でると

「ありゃ、ふったごど」

ひとばんで 1メートルほど つもりました。

いえの まえの こくどうを みて!

くるまが長くつながり、止まっていました。

「こりゃあ、なんぎしているべえ」

おおきな かみに、
『トイレ あります』って、かいてけろ。

こうみんかんでは、
むらの ひとたちが あつまって、
おにぎりを つくりました。
あったかい いもにじるも
つくりました。

ゆうきも だいきも、くるまを まわりました。
「おにぎり、いりませんか」

ゆうがたになったころ、
やっと くるまは
すこしずつ うごきだしました。

「ありがとうございました。よい おしょうがつを!」

あしたは おしょうがつです。

一晩で1メートルの雪がΣ( ̄□ ̄|||)

アイスバーンでヒヤッ
二度と雪が降ったあとは、車の運転はしません!
怖かった・・・

たぬきの花よめ道中 町田尚子

最上一平・作
町田尚子・絵

きょうは たぬきのよめいりだ。

どこに よめに行くかっていうと、
大都会のどまん中だ。

「さあ、時間です。
みなさん、わすれものはありませんか」

「みなさん、ばけますよ。」

花よめの あさぎり姉さんは、
花かざりをつけ、
とっても きれい。

・・・・・・

「これが電車か。こりゃあ たまらん。目がまわる」

「どっちに行けば いいんでしょう?」
「こうも 人が多くては。」
「ほんと、こんなに たてものがあって」

・・・・・

「姉さん、どうしてこんなところに
およめに行くの?」

「だって、すきになったんだもの」
姉さんは、ウフフッとわらって はにかみました。

育てた娘 きょうはナーヨー
晴れてのヨ
オヤー およめいリー
ナーエー

おしあわせに!

町田尚子さんの絵が光ってます

童話

ぬくい山のきつね

最上一平 作

宮本忠夫 絵

ぬくい山のふもとの村には、おトラばあさんの家が一軒だけ・・・

村の人たちは年をとり、子どもの家に行ってしまったり、病院に入ってしまったり誰もいなくなったのです

おトラばあさんの夫の金五郎も、4年前に亡くなった

おトラばあさんも、息子の家にと考えたが、山での生活から離れられなかった

金五郎は、なぜ一本松と呼ばれる、めったに行かない所でたおれて亡くなっていたのか?

誰がそれを、知らせてくれたのか?
ナゾだった

おしゃべりなおトラばあさんは、ぬくい山に向かっておしゃべりしたり、昔のことを思い出すことが多くなり
おしゃべりしたくてムズムズ

夫の金五郎を思い出して涙をながしていると・・・

髪の毛フサフサで金髪のカッコイイ金五郎がニコニコして歩いてきたのです

金五郎そっくりだけど、銀色の長いヒゲを見て
「きつね!」

でも、やさしい金五郎の背中に、おトラばあさんは、ほうをピッタリつけて

「おっつぁん、どこにも行かないでけろ・・・」

・・・・・・・・・・

ともだちのはじまり

最上一平 作
みやこしあきこ 絵

「エヘッ。おかあさんが いうにはね、こころのとも。
 ただの ともじゃ だめだよ。
 こころのともがいれば、ハッピー星人なんだって。」
「へぇー。それで こころのともって、どんな ともだちなの?
 もう みつけたの?」
「ちょうさちゅう。」

活発な女の子、じゅじゅ と、少しおとなしい、さと が、友だちに・・・

つづきに
「こころのともって どんなとも」という童話があります

ようかい村の ようかいばあちゃん

最上一平 作
種村有希子 絵

小さな トゲトゲの 小えだが たくさん のびてる、まっ黒な うめのえだです

「こんな かれ木みたいの、なに、するの?」

ようかいばあちゃんは、フライパンのような ものを とりだしました。

「すみれちゃん。これは なんて いう 道具でしょうか?」
「フライパン!」
「ブッブー。ざんねんでした。これは、ほうろくと いうものです。
 まめなんかを いる ときに つかいます」
「いるって なあに?」
「・・・まめでも なんでも あぶれてくる。
 今から やってみせるがらナ。ウン、みでろ}

ようかいばあちゃんは、とうもろこしの 実を ゆびでソリソリと じくから はずしました。

ほうろくに、カンカンカンと たくさん おちて オレンジ色の つぶが そろいました。

木の ふたを して こうこうと もえている 火にかざして まわすように ふりました。

すると、パンパンパン、と大きな音が・・・・・

「どら、できたがなあ?」

木のふたを とると・・・

ポップコーンでした

こんなことって あるんでしょうか
大変身です

ようかいばあちゃんが、ポップコーンを うめの木の トゲトゲの 小えだに チュクチュクさしました

なんと、ポップコーンは うめの 花に なったのでした

げんきな ようかいばあちゃん

「すみれちゃんと ようかいばあちゃん」
「ようかいじいちゃん あらわる」も、あります

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