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ひとり? ちがうよ! ふたりだよ!! 『アーノルド・ローベル』の絵本

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アーノルド・ローベル氏は、すごい寂しがり屋、すごい心配性!!
でも、みんなが共感するのは、生活の一コマ、心の一コマをストレートに表現されているからでしょう。

アーノルド・ローベル
Arnold Lodel

1933年-1987年
アメリカ ロサンゼルスに生まれ、ニューヨークで他界。

ふたりは いつも

アーノルド・ローベル 作
三木 卓 訳

クリスマス・イブ

クリスマスのばん
「かえるくん おそいなあ。」

「ぼく しんぱいだなあ。」
と、がまくんが いいました。

ふかい あなにでも おっこちて・・・

おおきな けものに おっかけられたら・・・

どうしよう?
ぼく もう
かえるくんに あえないんだ!

・・・・・

ふくろうくん

アーノルド・ローベル 作
三木 卓 訳

おきゃくさま

ふくろうは いえで
あつい スープを たべて いました。

すると げんかんで おおきな おと

ドアを あけましたが だれも いません。

ただ ゆきと かぜだけ。

「さあ ふゆくん おはいりよ。
ちょっと あったまったら。」

ふゆが あばれまわりました。

気のいい「ふくろうくん」に、急におそいかかった災難。
どうか ご無事で・・・

おつきさま

ふくろうは
うみべへ いきました。

おつきさまが
うみの むこうから
かおを だしました。

ふくろうは おつきさまを
みつめて いると

まんまるの おつきさまになって
かがやきだしました。

「ねえ おつきさま
おともだちに ならなくちゃ
ぼくたち。」
・・・・・

ひとりぼっちで、さびしがり屋の「ふくろうくん」
その素敵なお友達は「おつきさま」
雲にかくれたり、形が変わったりと、遊んでくれてるみたい・・・

ふたりは いっしょ

アーノルド・ローベル 作
三木 卓 訳

がまくんの ゆめ

「がまがえるどのは すばらしく じょうずな
ピアノの えんそうを いたします。」
へんてこな こえが いいました。

がまくんは ピアノを ひきました。

「かえるくん。」
がまくんは大きな こえで いいました。

「きみは こんなに うまく
ピアノが ひけるかい?」

「いいや。」かえるくんが いいました。

かえるくんが
小さく なったように 見えました。
・・・・・

「がまくん」に聞こえる
へんてこな声は
たいせつな友達「かえるくん」の心を傷つけ、
大好きな「かえるくん」が、
いなくなってしまう夢でした。

夢で よかったね!

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