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いとう ひろし の絵本

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ごきげんな すてご

いとうひろし・さく

おとうとが やってきた。
おとうとの かおは おさるだった。

おかあさんは おとうとばっかり かわいがる。

「あたし どこか とおくで すてごに なっちゃうから」

・・・・・

「ぼくも なかまに いれて もらえませんか」
「なかまって、あたしたち すてご なのよ」

「ぼく、のらねこ なんですけど、
やさしい かいぬしが いて、
おいしい ごはんと あったかい ねどこが あると いいんだけどなー」

「ねこさんは それだけで いいの」

「ちょっと ぜいたくかも しれないけど、
はしらや いすで つめを といでも
おこられない うちだと さいこう なんだけどな」

ねこのなまえ

いとうひろし

はるです。

きのかげから いっぴきの のらねこが あらわれました。

さっちゃんは、しらんぷりして あるきつづけました。

「おねがいです。ぼくに なまえを つけてほしいんです」
ふりむいたねこの しんけんな かおをみて、さっちゃんは どきっとしました。

さっちゃんの なまえは さち です。
しあわせ、といういみだそうです。
さっちゃんが しあわせに なるようにと、おとうさんと おかあさんが つけてくれた なまえです。

なまえには ねがいが こもっているんだ。

ねこと さっちゃんは、みどりのなかを ゆっくり あるきます。
ねこのしっぽが いっしょになって、おどっています。

「しっぽ、っていうのは、どうかしら」

バンバンバンバンバンソウコウ

いとうひろし

ころんだ ときには バンソウコウ

ぶつけた ときには バンソウコウ

かまれた ときにも バンソウコウ

きりきず すりきす かすりきず

どんな けがにも バンソウコウ

おさるのまいにち

いとうひろし・作・絵

ぼくは、おさるです。

みなみの しまに、すんで います。

・・・

つぎの つぎの ひも、やっぱり おひさまが
のぼると めを さまし、

おしっこを したり、

ごはんを たべたり、

かえるなげを したり、

のみとりを したり して、

よるに なったら、ねむります。

でも、いちねんに いちどか にど、
あおい すいへいせんに くろい
こやまが ぷかぷか すると、

みんな、おおさわぎを はじめます、

うみがめの おじさんが、
やって きたのです。

おいかけっこのひみつ

-しまうまとたてがみ―

いとうひろし

みなみのくにの そうげんで シマウマの むれが
いつでも おどおど くさを たべています。

ところが、おどろくほど あしが はやい シマウマは
じつに どうどうと くさを たべています。

この そうげんには、ちょっと かわった ライオンが いました。

ふつうのオスライオンは、いつもは ぐてぐてと ひるねばかり

ちょっと かわった ライオンは、
いきを きらして にげていく ちいさな どうぶつを
おもしろはんぶんに おいかけるのが だいすきでした。

そして、そのライオンは 足のはやい シマウマに ねらいを つけます。

シマウマは ライオンの いちげきを ひらりと かわし、
おいかけっこの はじまりです。

だけど、さいごは、シマウマが にげきりました。

ところが、なにか へんです。
シマウマの からだから しまもようが
きえていたのです。

ルラルさんのにわ

いとうひろし

これは ルラルさんじまんの しばふです。

ルラルさんは まいにち にわのていれをします。

だれかが にわに はいろうとすると、

とくいの パチンコで おいはらいます。

あるあさ、おおきな まるたが ころがっています。

まるたを けとばそうとしました・・・

まるた だと、おもったものは わに だったのです。

ルラルさんは おおあわてで パチンコを とりだしました。

でも、わにがおこって かみついたら・・・

みんなが おしゃべり はじめるぞ

いとうひろし

こうえんで みんなと かくれんぼ していたとき、

ぼくは つつじの しげみに かくれたんだ。

そこで いしみたいに じいっと していたら、

そばの いしが はなしかけてきたんだよ!

「なんまんびきもの きょうりゅうが わしの あたまの うえを あるいて いったんだぞ。」
って、じまんしていたよ。

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