こんにちは、長くつ下のピッピ
アストリッド・リンドグレーン 作
イングリッド・ニイマン 絵
さてある日、トミーとアニカは、となりのにわをのぞいてみてびっくり。
ちっちゃな女の子が、大きなほんもののウマをもちあげて、歩いているではありませんか。
小さな女の子が、ウマをもちあげるなんて、しんじられません。
ふたりは、ゆめかとおもいました。
でも、この子にはできるのです。
名まえは、長くつ下のピッピ。
ピッピは、おそろしく強くて、世界じゅうのおまわりさんもかないません。
それに、とってもお金もち。
きんかがぎっしりつまったかばんを、もっています。
ピッピには、おかあさんも おとうさんも、いません。
「うちに、朝ごはん、たべにこない?」
ピッピが、トミーとアニカに、声をかけました。
「もちろん、いきたーい」