お化けのおもてなし
川端誠
「一週間後の夕方に、
座敷わらしと
袖ひき小僧が
遊びにくるそうよ」
ろくろっ首が
手紙をよんでいます。
「うわーい。
たのしいことになるぞー」
一つ目小僧はおおよろこび。
「さて、なんで
もてなそうか」
三つ目の大入道は、
さっそくかんがえています。
「やっぱり、あれだね」
と、ひょろけ。
「あれだろうね」
うえきばちです
川端誠
うえきばちが あったので
つちをいれて
のっぺらぼうをうえました。
お化けの海水浴
川端誠
お化け屋敷の面めんが、
今年も海にやっていました。
ここは、お化けだけの浜辺です。
一つ目小僧は、
でべそ岩の沖の
大化け岩まで
およぎつきました。
「ろくろっ首のやつ、
あんなに沖までいって
だいじょうぶかなあ」
「しんぱいないよ、
あいつは
およいでなんか
いないから」
お化けの縁日(えんにち)
川端誠
さあ一つ目小僧
てつだっておくれ
わたしたちの
でばんだよ
よしきた ろくろっ首
まかせておくれ
さあ いらっしゃい
お化けは みんな ほんもの
おだいはみての
おかえりだよ
お化けの猛暑日(もうしょび)
川端誠
お化け屋敷には
電気がありません。
だから扇風機もクーラーも
ないのです。
ちょうちんお化けも
あらら、たたみの上で
バテバテです。
おめでとう
川端誠
あけまして おめでとうございます。
にゅうえん おめでとう。
にゅうがく おめでとう。
しゅうしょく おめでとう。
しゃかいじん おめでとう。
かんせい おめでとう。
せいこう おめでとう。
ごうかく おめでとう。
・・・・・
たんじょうび おめでとう。