もののけの家
ほりかわ りまこ
今は昔、京の都に、すむ人のない古い屋敷がありました。
おそろしい妖怪や、もののけが
すみついていると いわれていたのです。
あるとき、その家を 国のだいじな仕事をして、
ものしりだと評判の宰相が、かいたいと・・・
まわりの人が どんなにとめても、宰相は、気にせず、ひっこしをしました。
あるばん、宰相は、ねころんだまま、目をあけると、
童(わらわ)のおつかい
ほりかわ まりこ
童が寺での くらしにも なれてきたころのことです。
おぼうさまが、きゅうに ぐあいが わるくなって、おきあがれなくなってしまいました。
「わしは御仏(みほとけ)につかえる身なので、いきものを食べてはいけないのでが、このままでは、体がよわるいっぽうだ。
魚を食べれば、きっと元気になれるだろう。
人に しられぬように、海までいって、魚を かってきてはくれまいか」
海までは遠い道のりです。
滝のむこうの国
ほりかわりまこ
香りをたどって、どんどんあるいていくと、泉がありました。
ひとくち飲んで、したつづみをうっていると、おぼうさんがたっています。
おぼうさんは、ふところから下駄(げた)をとりだしました。
かとおもうと、それをぱっと、子犬にかえたのです。
「どうぞ、わがやへ、おたちよりください。
酒よりおいしい飲みものもありますぞ」
「ほう、酒よりおいしい飲みものですと。」
・・・・・
きえた権大納言
ほりかわ りまこ
「ふしぎなことですね。権大納言どのは、どこにいってしまわれたのやら。
まさか、鬼につばをかけられた、というわけでもないでしょうし」
「それは、どういう意味ですの?」
「鬼につばをかけられると、すがたがきえてしまうんです。
そんなことになったら、たいへんですよ」
と、陰陽師がこたえました。
「わしは、橋でつばをかけられたから、こんなことになってしまったのか。
これは、こまったことになったぞ」
・・・・・
ぼくのシチュー、ままのシチュー
ほりかわ りまこ ぶん と え
さかなは ぶつぎり ざくざくざく
にんじん らんぎり らんらんらん
ブロッコリーは こまぎり ちょきちょき ちょきちょき
くるまは せんぎり ほそーくほそーく いきましょう
ぜんぶ おなべにいれて シチューを つくろう
ぐるぐる まぜて よーくまぜて